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ー訪問介護員とホームヘルパーの重要性と訪問介護の目的ー

訪問介護は、日常生活で介助や支援を必要とする人々を支える不可欠なサービスですが、その意義や目的を深く理解している人は少ないかもしれません。

この記事では、訪問介護サービスの重要性と役割、そして訪問介護員がどのような仕事を行っているのかについて詳しく説明します。

 

訪問介護事業の役割と意義

 

訪問介護事業とは、介護保険制度に基づき、利用者の自宅や居住地に直接訪問し、必要な介助や支援を提供するサービスです。
訪問介護員によるサポートによって、利用者は自宅や地元の環境で安心して生活を続けることができます。

 

訪問介護事業の役割とその重要性

 

訪問介護事業所は、利用者が居住する場所へ訪問介護員を派遣し、日常生活のサポートや家事支援などを行い、援助が必要な方々の生活を支える役割を担います。

具体的には、身体介護、生活援助、通院支援の三つの主要なサービスを提供し、利用者が自宅で生活を続けることを助けます。

多くの要介護者の家族は、介護による重圧や疲労を感じることがあります。訪問介護はこれらの家族の負担を軽減し、高齢者が自宅で安心して暮らせるよう支援する、不可欠なサービスといえるでしょう。

また、訪問介護事業所では介護計画の作成、担当ケアマネージャーとの連絡調整、他の介護サービス提供者との連携やサービス担当者会議への参加など、広範な業務を行います。

 

訪問介護サービスの主な目的

訪問介護サービスの目的は多岐にわたりますが、主に以下の5つが挙げられます。

 

利用者の生活習慣と価値観を尊重し、生活基盤を支援する

多くの高齢者にとって、買い物に行くことさえ難しいことがあります。
歩行が困難である、または体力的な不安があるため、日常的な買い物が容易ではないのです。

しかし、日常の「当たり前」が、その人の生活習慣や価値観を形成します。
訪問介護には、利用者が自力で行えない活動をサポートし、その日常生活を支える重要な役割があります。

 

利用者の自立を支援する生活

 

訪問介護では、利用者の「できること」と「できないこと」を明確に把握し、それに応じて支援を行います。
利用者が自身で行えることには自主性を促し、必要に応じて見守りを提供する必要があるでしょう。

可能な活動を増やし、生活の質を向上させるために、本人や家族、ケアマネージャーと協議しながらサポートプランを策定します。

重要なのは、サポートによって生活の質が向上し、その結果として介護度が増加することがないようにすることです。
現在可能な活動を維持し、介護度の上昇を予防することも、訪問介護の主要な目的の一つです。

 

健康状態の監視と早期異常発見

 

訪問介護は、ただ身体介助や生活援助を提供するだけでなく、利用者の日常の変化にも注意を払わなければいけません。

日常と異なる様子や体調の変化に気づくことで、健康問題の早期発見につながります。利用者との会話から異常を早期に感知し、必要があれば医療サービスにつなげる役割も担います。

 

利用者の日常生活の快適性向上

 

訪問介護の重要な目的の一つは、利用者の身体を清潔に保つことです。
排泄介助に加え、適切な頻度での入浴支援により、利用者はより快適な生活を送ることができます。

さらに、定期的に洗濯や居室の掃除を行い、清潔で快適な環境を維持することも、訪問介護の重要な役割です。

 

在宅での生活を支える訪問介護の役割

 

在宅で生活する利用者を支えるには、訪問介護以外にも多様なサービスが必要です。一つのサービスだけでは、在宅での生活を充分に支えることは困難です。

実際、訪問介護は単独で行われるものではなく、ケアマネジメント、デイサービス、福祉用具の利用、医療サービスなどと組み合わせて提供されることで、利用者に最適な支援が実現します。

特に訪問介護は、他の介護サービスよりも頻繁に提供されることが多く、利用者と直接的に関わりながらケアを行います。これにより、在宅生活を維持する上で中心的な役割を果たすでしょう。

 

訪問介護員(ホームヘルパー)の業務内容

訪問介護の役割と目的について説明しましたが、訪問介護員が具体的にどのようなサービスを行うのか見てみましょう。
訪問介護員は介護保険法に基づき、「身体介護」「生活援助」「通院時の乗降介助」などのサービスを提供します。

それぞれのサービス内容を詳しく見ていきます。

 

身体介護の範囲

身体介護は、利用者の身体に直接関わる介護サービスです。
具体的な業務には、食事の介助、入浴のサポート、着替えの手伝い、寝返りの支援、排泄の介助、歩行の支援、身体の清拭などが含まれます。

 

生活援助の役割

生活援助は、調理や洗濯といった日常生活のサポートを提供する介護サービスです。
このサービスには、掃除、洗濯、料理、買い物、ゴミ出し、アイロンがけ、ベッドメイクなどが含まれます。

各利用者の生活スタイルに応じて、個別のニーズに合わせた援助を提供し、日々の生活が快適に過ごせるよう支援します。

 

通院時の乗降支援

通院時には、車への乗り降りや送迎の介助を提供します。また、病院での受診手続きのサポート、処方薬の受取り、病院内での移動支援などもこのサービスに含まれます。

 

訪問介護の範囲と制限

訪問介護で提供できるサービスには限りがあります。

たとえば、庭の草取り、ペットの世話、利用者以外の家族の食事準備など、利用者の日常生活維持に直接関連しない作業は行えません。

さらに、インスリン注射、経管栄養の管理、褥瘡(じょくそう)のケアなど、医療行為も訪問介護員の業務範囲外です。

 

訪問介護員の需要の増加が予想される理由

訪問介護員は、在宅介護において重要な役割を果たしており、利用者が住み慣れた自宅や地域で快適に生活を続けられるようサポートを提供します。

このサポートにより、利用者だけでなくその家族の負担も軽減され、全体の生活の質が向上します。

日本は高齢化が進む中、訪問介護の需要は今後も増加するでしょう。厚生労働省の報告によると、2019年度の介護職員の必要数は約211万人であり、2040年度には約280万人が必要とされています。

このデータからも、介護職の人材不足は深刻化しており、訪問介護員の重要性はさらに高まると考えられます。

2024.06.21